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自作キーボードを作ったがGitHubで詰んでいる|2022-12-03

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家でのパソコン入力デバイスとして、いわゆる普通のキーボードではない「自作キーボード」を愛用している。

基盤に電子部品を自分ではんだ付けし、スイッチやキーキャップを選んで組み立てる、こういうやつだ。これはLily58 Proといって、国内の左右分離した自作キーボードで人気があるモデル。

なんで2つにちぎれたような形をしているかというと、普通のキーボードよりも手の位置が開く分肩がこりにくいのだ。キーが斜めにズレず並行なのも、指への負担を減らす設計。普通のキーボードでキーがズレているのはタイプライターの構造の名残で、人体が機械に合わせていただけらしい。現代では人体は機械より上なので、機械の方を人体に合わせて設計したのがこの形状というわけだ。

変な形に見えるかもしれないが、手指の動きが減って打ちやすい。慣れるまで混乱するけれど、慣れてしまえば手放せない癖のある相棒、それが自作キーボードというやつだ。

 

さて、私が自作キーボードを使い始めてもうすぐ1年くらい経つ。

これまでは販売されているキットで製作したものを使っていたのだが、だんだん欲が出てきた。もっと指の動きを楽にしたい。好みなデザインのものが欲しい。つまり「ぼくのかんがえたさいきょうのキーボード」が欲しくなってきたのだ。

こうなったら、自分でキーボードを設計するしかない。

幸い、自作キーボード界隈の基本はDIYだ。皆が自分の理想の一台を作るべく活動しているので、どうやればキーボードをイチから作れるのかは、有志の先輩方が記録してくれている。

その教えに学び、見様見真似で設計したのがこれだ。

設計した自作キーボード

Bean38と名付けた。豆っぽい形と色味で、キーが38個だからだ。自作キーボードはひとつのボタンに複数のキーを割り当てられるので、キー数をめちゃくちゃ減らすことができる(同時押しなどで数字や記号などの足りないキーを押せるようにしてある)。

さて、キーボードのガワは無事完成したのだが、問題なのが中身のほう。

パソコンが外身だけあってもどうしようもないように、キーボードもそれを動かすソフトウェアが必要になる。幸いこれも先人の知恵をもって手元で動かせるものが完成したのだが、せっかくなら頒布してみたいな〜私の作ったさいきょうのキーボード、誰かに使って欲しいな〜という願望を叶えるには、公共の場にコードを格納しなければならない。

そう、GitHubだ。

自作キーボードを動かすqmk firmwareというやつはGitHub上のオープンソースで管理されている。キーの割り当てを変える便利なソフトウェアなどが多数公開されているが、基本的にはこのオリジナルの方に反映されているキーボードが対象だ。

つまり、自分の作ったキーボードを頒布しようと思ったら、諸々のデータをGitHubにあげて 本家にプルリクとやらを送って拒否されたり修正したり承認されたりしなければならないのだ。こっちはやっと黒い画面で英字を打つのに慣れてきたところだというのに、ハードルが次から次へとやってくる。

 

だいたいのWEBサービスはググって触ってればなんとかなる、というのが持論だったのだが、GitHubには今のところ敗北している。

アカウントを作って本家をフォークしてクローンを手元に落としてきたところまではできた。が、引っ張ってきたものにフォルダを追加した後Gitに戻せなくなって詰んでいる。そもそも横文字が多すぎるのだ。なんだよフォークって。この後はコミットだかプッシュだかをしなければならないらしいが、その前にアッドする必要があるらしい。マブガットしてリットを作る必要もあるかもしれない。テフテフ。

そんなわけで、私のような情報系ド初心者は基礎の基礎からやったほうがいいな、ということでGitHubの解説本を買った。

目標は年内に自作キーボードの頒布をやってみることだ。ちょっと厳しいかもしれない。

正直手元で動かせてるなら十分じゃん、とも思いながら、諦めないことだけ心に誓うことにする。