本日AM7時に開始されたニンテンドーダイレクト。
ピクミン4に、ブレワイ続編、パラノマサイト、マリーのアトリエRemake。気になるタイトルは数えきれない。自分もいい大人なので、冷静に発売時期と予算、自由に使える時間を勘定してプレイしたいゲームを吟味する。
そこに飛び込んできた文字がこれだ。
バテンカイトス リマスター
まじか。リアルに声が出た。
タイトル1、2の抱き合わせ。発売20周年。朝食のトーストを咀嚼しながら、情報が全然飲み込めない。そうか、20周年。確かに、テイルズオブシンフォニアと同じ時期に発売されていた記憶がある。
テイルズオブシンフォニアとどっちを買うか悩んで、当時の自分は友達とシェアすることにしたのだ。自分はシンフォニア、友達はバテンカイトス。クリア後交換して遊んだ。懐かしい記憶。
そうか、シンフォニアのリマスターが出るなら、こっちも来ないとおかしいな。食後のコーヒーを流し込んで、謎の納得をする。
他のタイトルは全て隅に寄せて、夏の予定のど真ん中に「バテン・カイトス」をセットする。春はシンフォニア、夏はバテンカイトス。小学生のあの頃に戻った気分。楽しみだ。
昔はシェアで済ませてしまったけど、今度はちゃんと売り上げに貢献します。
バテン・カイトスという最高のゲーム
さて、バテンカイトスがどんなゲームかというと、空中に浮かんだ島が舞台のファンタジーRPGだ。
プレイヤーは主人公...ではなく、主人公と行動をともにする精霊(ゼルダの伝説でいうナビィやチャット)として主人公に影響を及ぼす。
プレイ体験や驚きを損ねかねないので、詳細は口が裂けても言えないが、この「主人公≠プレイヤー」な点が非常に良くできたゲームだと思う。
気になっている方は是非ネタバレを踏まずにプレイして欲しい。
バトルシステム
バトルはカードバトル風のターン制バトル。武器やアイテムを選んでデッキを組み、戦闘中に配られた手札の中から使用するものを選んで戦う。
面白いのが、カード毎にナンバーが振られている点と、アイテムの組み合わせによってコンボが発生する点だ。
ナンバーの方はシンプル。ゾロ目にしたり連番にする事でカードの効果が上がる。余裕があれば狙っていきたい基本のポイントだ。
一方のコンボ。これこそが唯一無二のバトルシステムだろう。
本作では、特定のアイテムを連続して使うと、新しい効果のカードが発生する。
例えば、「きゅうり→ハチミツ」の順に場に出せば「メロン」が出る。「ヘルメット→米→水→炎魔法」のコンボで「ご飯」が炊ける。何言ってるんだと思うだろうが、コンボで出るカードは強力なので活躍の場は多い。強敵が相手であるほどコンボ効果が輝く。
なお、アイテムカードは時間経過で変化するものもある。預金通帳は満期になるし、生物は腐る。「バナナ」は、青いうちは攻撃アイテムだが、熟すと回復アイテムに変わる。そんなお茶目なところも魅力だ。
もちろん、このコンボシステムが生む戦略によってバトルが面白いことは言うまでもない。エンカウント率はやや高かったと記憶しているが、戦闘がダレた記憶はあまりない。
シナリオと世界観
海もつながった陸地もなく、島々が空に浮かんだ世界。そこに暮らす人々は精神が翼を形作り、身体構造として空を飛ぶことができる。主人公のカラスは生まれつき片翼しかなく、技師である祖父の作った飛翔機を身につけて翼を補っている。
田舎で穏やかに暮らしていたが、ある日、祖父と弟を軍人に殺され、カラスは復讐の旅に出る。道中で出会った不思議な少女に出会い、世界の秘密に近付いていく。
詳細はネタバレになってしまうので避けるが、骨太なファンタジーだ。
魅力的な世界観に加え、空虚だった少年の成長、世界の命運を背負った少女の覚悟、格好いいオッサンをはじめとした魅力的なサブキャラクター、全てを呪う少女。そんな王道RPGが存分に楽しめる。
もちろんサブクエストの類も抜かりはない。
先述のカードコンボによって生成されるアイテムを要求されたり、時間によるアイテム変化を利用したギミックも多く、ただの「おつかいゲー」にならないのがポイントだ。
これを読んで少しでも興味を持っていただけたら、とても嬉しい。
ぜひこの夏はバテン・カイトスを一緒に楽しみましょう。