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"刺さった本"を紹介するブログ

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「短歌」とは文章のひとつの極点だった|歌集副読本『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む【書評・感想】

「歌集副読本」とは歌集を味わい尽くすための助けとなる読みものです。2つの出版社(書肆侃侃房とナナロク社)の2022年の話題の歌集2冊の著者が、互いの歌集の魅力について、愛情こめて書き合いました。-ナナロク社説明文より引用 唐突だが、私は短歌をナ…

香水の帝王による辛口香水批評|世界香水ガイドⅢ【書評・感想】

ルカ・トゥリン氏らによる「世界香水ガイドⅢ」を読んだ。 ルカ・トゥリン氏はレバノン出身の生物物理学者で、香りに関する研究の第一人者だ。彼は2001年と2004年にフランスで香水批評の最高栄誉であるジャスミン賞を受賞し、2009年には英国でも同賞を受賞す…

書き手の思考プロセスを垣間見れる本|ライティングの哲学【書評・感想】

【書評・感想】『ライティングの哲学』は書く苦しみと試行錯誤の過程がリアルに読める本だ。執筆論の本では珍しく思考プロセスにライトが当たっており、書き手として有用な一冊だ。