パラタイプエー

"刺さった本"の感想・書評を書いています。

執筆の本

ただのコラム集で終わらない洞察『小田嶋隆のコラムの切り口』

【書評・感想】『小田嶋隆のコラムの切り口』は、著者が20年以上磨き上げたコラムニストとしての技術が凝縮された一冊。 秀逸なコラムが読める作品集だが、『小田嶋隆のコラム道』の方法論に基づき、書き手のヒントになる洞察が散りばめられている。読み手に…

文法ベースの現代短歌 推敲論|『考える短歌(俵万智)』【書評・感想】

『考える短歌』は、『サラダ記念日』の俵万智による、短歌の文章表現についての本。効果的な言葉の選び方について、読者の短歌を添削する形で解説されている。詩歌だけでなく、一般的な文章執筆に通じる内容でもあるため、短歌にとどまらず表現のレベルを上…

読まれる文章を書く視点|『書評の仕事』【書評・感想】

表題の本を読んだ。 年間500冊もの書評を執筆する書評家・印南 敦史氏による執筆論の本だ。 脅威の仕事量の書評家・印南 敦史 印南氏は紙・WEB媒体を問わずに執筆しているベテランの書評家で、その執筆量は月40本にものぼるという。 以下は本書で挙げられて…

創作論全般に通じる短歌の技法書|『天才による凡人のための短歌教室』【 書評・感想】

『天才による凡人のための短歌教室』は、現代短歌ブームを牽引する木下龍也氏の初心者向け指南書。具体的な作歌手法や創作方針が紹介され、木下氏自身が商業的歌人になるまでの足跡が描かれている。創作を職業とする者にとっては貴重な洞察が詰まった一冊。

書き手の思考プロセスを垣間見れる本|ライティングの哲学【書評・感想】

【書評・感想】『ライティングの哲学』は書く苦しみと試行錯誤の過程がリアルに読める本だ。執筆論の本では珍しく思考プロセスにライトが当たっており、書き手として有用な一冊だ。