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"刺さった本"の感想・書評を書いています。

科学の本

植物名の誤謬を切る軽快エッセイ|牧野植物随筆【書評・感想】

私は高知県の出身なのだが、そういえば高知の名士についての本を読んだことがなかった。そんな折に手に取ったのがこの本、「牧野植物随筆」だ。 牧野富太郎先生は高知県出身の植物学者で、日本の植物学の父とも呼ばれている。日本初の植物誌を編み、ヤマトグ…

数学の歴史をさくっと紐解く|数学史入門【書評・感想】

高校までに学んできた様々な数学の公式。それらがどんな時代に生まれ、発展したかを数式とともに紐解くのが、本書「数学史入門(講談社)」だ。読んだ感想・書評を紹介。

水中の遺伝子をどうやって読み解く?|環境DNA入門【書評・感想】

近年注目され始めた環境DNAとはなんなのか。そんな疑問にわかりやすく答えてくれるのが、岩波書店の書籍「環境DNA入門」だ。本書の概要について、感想を添えて紹介する。

「研究者」の熱意に触れられる本|キリン解剖記【書評・感想】

新進気鋭の生物学者が書いたポピュラーサイエンス本「キリン解剖記(ナツメ社)」。著者の研究生活と熱意が窺い知れるとてもいい本だった。読んだ感想を添えて紹介。

非合理な愚かさを掘り下げる|「バカ」の研究【書評・感想】

なぜ人は非合理的で愚か(バカ)な行動をしてしまうのだろう。そんな永遠の謎を、心理の大御所研究者23人が大真面目に研究したのが本書だ。とてもいい本だったので、感想を添えて紹介したい。

くだらないものがわたしたちを救ってくれる|2022-11-24

「くだらないものがわたしたちを救ってくれる」(柏書房)は、線虫を使った遺伝子解析を研究している、韓国の研究者の書いたポピュラーサイエンス本だ。研究者の日常がありのままに文章にされており、読み物として面白い本だったので、感想を添えて紹介する。